結婚式プロフィールムービーは、新郎新婦の特別な日をより感動的なものにするための素晴らしいアイテムです。しかし、式場への依頼や専門業者への依頼には一般的には3万円〜10万円の費用がかかることが多いとされています。
式場やドレス、料理、その他装飾などで結婚式費用が膨らむ中で、この10万円は抑えておきたいところですよね。
実は、結婚式プロフィールムービーは自作する方が圧倒的にコスパが良いことをご存知でしょうか?この記事では、結婚式プロフィールムービーの作り方や基本構成について解説していきます!
当記事をご覧いただくことで動画作成が初めての方でも、結婚式プロフィールムービ作成のコツがわかるでしょう。
結婚式プロフィールムービーをどうするか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

結婚式プロフィールムービーってどんなもの?
結婚式で上映されるムービーは大きく分けて以下の3種類に分けられます。
- 披露宴が始まる直前に流す「オープニングムービー」
- 披露宴の途中で新郎新婦が中座するタイミングで流す「プロフィールムービー」
- 披露宴の終盤に流す「エンディングムービー」
今回解説するプロフィールムービーは、新郎新婦が生まれてからの成長や出会い、そして結婚までの物語を映像でゲストに紹介することができます。
このムービーでは、ふたりの育った場所や環境、大切な人々との思い出の場所など、彼らの歩みがわかる写真を多く使用し、コメントを添えて進行させます。また、お好みのBGMや思い出の音楽を取り入れることで、オリジナリティを表現することも可能です。
そのことからプロフィールムービーは、新郎新婦の個性や絆を豊かに伝えることができる特別なムービーと言えます。
結婚式プロフィールムービーを自作するための流れと推奨スケジュール
結婚式プロフィールムービーは以下のような流れで制作を進めます。
3ヶ月前:素材(新郎新婦様の過去の写真)を集めよう

遅くとも結婚式の3ヶ月前ごろから過去の写真や映像を集め、使用したい素材を選定しましょう。この工程はそもそも過去の写真がどこにあるか分からないなどのトラブルも起こりやすいです。
そのため進めるのが遅くなってしまうと、最悪の場合ギリギリの完成になってしまうことがあります。家族や友人からの協力も得てなるべく余裕をもって素材を集め始めましょう
2.5ヶ月前:構成・デザインを決めよう
一般的なプロフィールムービーは、以下の5つのパートで構成されます
- オープニング
- 新郎の生い立ち
- 新婦の生い立ち
- 新郎新婦の馴れ初め
- エンディング

これらのパートの時間配分には注意が必要です。
オープニングやエンディングなど、効果的な演出が必要な箇所は短めにし、新郎のプロフィール、新婦のプロフィール、ふたりのストーリーなど、写真とコメントが主役となる箇所の時間配分を増やしましょう。
また、デザインに迷った際はSNS上で参考になるムービーを探してみることをおすすめします。SNSは常に新しい情報が更新されているので、その時のトレンドに合ったデザインを見つけることも可能です。
おすすめはyoutube、Instagram、pintrestなどになります。参考になる素敵なデザインがたくさんありますのでぜひ確認してみてください。

2ヶ月前:作成・編集(便利な無料編集アプリはこれ!)
ムービー作成や編集には下記の無料編集アプリがおすすめです。
Macをお持ちの方はiMovieがおすすめ
iMovieは、Appleが提供する公式の動画編集アプリです。Macには標準でインストールされており、Macユーザーの方にはなじみ深いアプリかもしれません。
iMovieは初心者の方にも使いやすい動画編集アプリであり、素材を選択するだけで簡単に本格的な動画を作成することができます。また、結婚式向けのテンプレートも豊富に用意されているため、おしゃれで素敵な動画をより簡単に作成することができます。
さらに、iMovieは基本的な編集機能をしっかりと備えているため、結婚式の動画作成だけでなく、他の目的のためにも動画を作成したい方にもおすすめです。
Windowsをお持ちの方はPowerDirector Essentialがおすすめ
PowerDirector Essentialは、初心者でも簡単にプロ並みの動画を作成することができる動画編集アプリです。結婚式で使用する動画に高い品質を求める方に特におすすめです。
初めて動画編集をする方でも、PowerDirectorは簡単に使うことができます。さらに、このアプリには「オープニング動画」機能があり、結婚式のオープニングムービーに最適なテンプレートが豊富に用意されています。そのため、短時間で簡単に作成することができます。
iPhoneで編集の方はCapCutがおすすめ
CapCutは、iPhoneとAndroidの両方に対応している動画編集アプリです。無料でダウンロードできる他のアプリと比較しても「プロっぽい」動画を作成することが特徴です。
もともと豊富なエフェクトが用意されており、上手に組み合わせることで自作のムービーでもおしゃれな作品を作成することができます。
1ヶ月前:DVD化・試写

通常、式場からは挙式の1〜2週間前までにDVDの提出を求められます。なので余裕を持って1ヶ月前にはDVD化・試写をするようにしましょう。
なお、自作したムービーをDVD化する際にはオーサリングをしっかり行うようにしましょう。オーサリングとは、DVDプレイヤーで上映可能な形式のファイルを作成する作業のことです。初めての方はこの作業を行わずにDVD化してしまい、いざ披露宴会場で試写を行うと流せないなんてことも少なくありません。
そのようなことにならないように、事前に情報収集を行うことをおすすめします。

結婚式プロフィールムービーを自作する上で意識したいポイント!
結婚式のプロフィールムービーを自作する際に意識すべきポイントは以下の通りです。
動画の長さを5分〜8分程度に調整すること
ムービーの長さはゲストの集中力や飽きさせないために考慮する必要があります。5分〜8分程度の長さが一般的に適切です。
全体を通しての所有時間も決まっているため、あまり長いプロフィールムービーを作ってしまうと他の時間を削らないといけなくなります。
また、1枚の画像に付けるコメントは25文字以内で、各シーンの時間は10秒が目安です。
1分間に6枚のペースで進めていくとして、基本的には5分間で30枚の写真を使うことを考えましょう。
もちろん、写真の枚数を増やしても構いませんがムービー全体の長さは8分以内に収めることを目指しましょう。目安として8分にすると、写真の枚数はおおよそ50枚程度が上限となります。
音楽(BGM)を使ってメリハリをつけること
音楽はムービーの雰囲気や感情を表現するために重要です。
オープニングと新郎新婦の生い立ちシーンが流れる前半に1曲、新郎新婦の馴れ初めシーンやエンディングの後半に1曲、計2曲の音楽を使用することをおすすめします。
それぞれのシーンで音楽を変更することで、各シーンで緊張感や盛り上がりを演出することができます。
レイアウトと文字の位置を統一すること

ムービー内のレイアウトや文字の位置を統一することで統一感を持たせることができます。
反対に、各シーンでお写真の配置場所・文字の場所が違ってしまうと、視聴者も目で追うのが疲れてしまいます。よって統一されたデザインは視覚的な美しさを生み出し、視聴者に一貫性を感じさせることでしょう。
人柄を知ってもらえる写真を選ぶこと

プロフィールムービーは、新郎新婦の人柄や個性をお相手の親族・ゲストの皆様に伝えるための重要な要素です。
写真を選ぶ際には、笑顔や自然な表情が写っているものや、特別な瞬間を捉えた写真を選ぶと良いでしょう。
これにより、ゲストにふたりの魅力や個性をより深く伝えることができます。
ゲストの皆さんにも楽しんでもらうことを考慮すること

プロフィールムービーはふたりの物語を伝えるだけでなく、ゲストの皆さんにも楽しんでもらうためのものです。写真や映像には、思い出の場面や笑いのあるエピソードを盛り込むことで、ゲストの笑顔や共感を引き出すことができます。
ふたりの結婚式をより楽しいものにするために、ゲストに喜んでもらえる要素を取り入れることを心掛けましょう。
これらのポイントを意識しながら、結婚式のプロフィールムービーを作成することで、より魅力的で感動的な作品を完成させることができます。

【要注意】結婚式プロフィールムービーを自作する上で必ず知っておきたいこと5つ
結婚式プロフィールムービーには、必ず知っておきたい注意事項があります。満足のいくムービーができたとしても、以下のことを考慮しなければせっかくのムービーが台無しになってしまうこともありますので、事前に確認しておきましょう。
アスペクト比(画面の縦横比)を事前にチェック!
アスペクト比とは、簡単に言えば動画の縦横の比率のことです。一般的に、多くの結婚式会場ではアスペクト比を16:9または4:3としています。

このアスペクト比に合わせて動画を作成していかなければならないため、事前に式場に確認しておきましょう。またアスペクト比を誤って設定してしまうと、プロジェクターで映されるムービーが会場のスクリーンのサイズに合わなくなる可能性があるため、注意が必要です。
セーフゾーンを考慮して作成しよう
ムービーを表示する際、一部が画面外に切れてしまう可能性があります。
ムービー作成の前に式場に確認し、もしあるようでしたらなるべく画面の端に文字や写真を置かないようにしましょう。

セーフゾーンを考慮することで、全ての視聴者に適切に表示されることを確保できます。
忌み言葉・句読点は使用NGワード
結婚式は祝福の場であり、運気を下げる忌み(いみ)言葉や不適切な言葉は避けましょう。
また、句読点の使用も基本的にはNGになります。結婚式で「まる」や「てん」などを控える理由としては、「お祝いごとには終止符を打たない」という意味があります。万が一、文章が長くなってしまう場合は、文章と文章の間に「スペース」を空けて対処しましょう。
動画の前後に5秒程度の黒画面を設定しよう
一般的な式場ではプロフィールムービーの一番初めと最後に、5秒間の真っ黒な画面を挿入するよう指定があります。

なぜなら、この空白の時間がないと、初めの方が少し切れてしまったり、終わりの方が突然終わってしまったりすることがあるため忘れずに挿入しましょう。
なお、作業はムービー作りを始める最初に行っておきましょう。編集ソフトによっては、オブジェクト(動画内の画像やエフェクト)全体を前後に移動させる機能がない場合もありますので注意が必要です。
文字の視認性を最終チェック
ムービー内のテキストやキャプションのフォントサイズ、色、背景との対比などを確認し、視認性を確保しましょう。
写真とかぶり見づらい箇所はないか、文字は小さくないかなど、ゲストが内容を読みやすく、情報を受け取りやすいように配慮する必要があります。
視認性を確保するポイントとしては、テキストに影をつけることや、テキストの下に薄黒い帯を入れるテクニックなどがあります。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ
結婚式プロフィールムービーの作り方や基本構成をポイント解説しました。
まず結婚式プロフィールムービーには基本的な構成に沿って作成することを推奨いたします。そして、写真や文字は視聴者の見やすさを意識して選定することが重要です。
さらにムービーを作成する前には、事前に式場へ「アスペクト比」や「セーフゾーン」などの確認を行い、万が一のトラブルを回避しましょう。
本記事を参考にして、素敵なプロフィールムービーを自作してみてください。
結婚式の特別な日にゲストの皆さんに感動と喜びを届けることができるでしょう。頑張ってくださいね!