この章ではセーフティーゾーンへの対処方法を解説していきます。
セーフティーゾーンとは、式場のスクリーンで動画を上映する際にテロップや写真が見切れない位置のことを言います(式場によってはセーフゾーンと呼びます)。このセーフティーゾーンは式場で使用しているプロジェクターによって異なります。
一般的には以下の3つのどれかに指定されます。
・セーフティーゾーンなし(0%)
・内側に90%
・内側に80%
ではセーフティーゾーンを考慮せずに動画を作成してしまうとどうなってしまうのでしょうか?下記の画像はセーフティーゾーンなしで作成した動画を、セーフティーゾーン90%指定のプロジェクターで上映した際のイメージ画像です。

動画内のテキストや写真が見切れてしまっていることがわかります。
インプレスウェディングが販売しているテンプレートは、セーフティーゾーンはなしの状態で作成しております。(事前にすべての設定を考慮することができないため、ご理解いただけますと幸いです)ですので、セーフティーゾーンが80%、90%のご指定がある方向けに、対処方法を2つ解説していきます。
対処法1 パワポにグリッド線を引いて作成を行う
まず最初に解説する方法は、パワポでの編集時にグリッド線を引いて素材を内側に移動させながら作成いただく方法になります。
①テンプレートを開き『表示』を選択し『ガイド』にチェックを入れましょう。

②ガイドが垂直方向、水平方向に2本引かれます。ガイドの上を右クリックし、垂直方向・水平方向ともに1本ずつガイドを追加しましょう。

③以下の設定を確認しながらそれぞれのガイドの位置を調整しましょう。(ガイドの位置はスライドサイズ、セーフティーゾーンによって異なりますのでご注意ください)
④ガイドの位置を調整し、テキストや写真が見切れてしまう箇所を確認します

⑤ガイドの位置よりも内側にテキストや写真を移動しましょう。

以上の工程で編集の段階でセーフティーゾーンを考慮した動画を作成いただくことができます。次に対処方法の2つ目をご紹介いたします。
対処法2 動画を完成させた後に、編集ソフトで動画を縮小して対応する
こちらの方法は動画を完成させた後に、編集ソフト等で動画自体を90%、または80%縮小させて対応する方法になります。
以下は編集ソフトで動画を80%縮小して対応したものになります。周りには黒帯が表示されますが、プロジェクターで投影する際には黒帯の部分は見切れるので自然な画角で上映すことができます。

インプレスウェディングが出品しているDVD作成(¥2,000)をご購入いただければ、セーフティーゾーンに合わせて動画を縮小し、DVDをお送りいたします。ご希望の方は以下のURLよりご購入くださいませ。
minneで購入する場合:https://minne.com/items/33768164
Creemaで購入する場合:https://www.creema.jp/item/14854688/detail
以上がセーフティーゾーンの対応方法になります。ぜひ参考にしてください!
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◉ 必ず知っておきたい基礎知識
01_テンプレートをダウンロードする
02_フォントをダウンロードする
03_紙の写真をデータ化する
04_セーフティゾーンを考慮したテキストの配置
05_写真を挿入について
06_テキストを変更する(マスタも含めて)
07_背景色・画像を変更する
08_音楽を挿入する
09_作成途中のスライドの動きを確認する
10_パワポデータを動画(MP4)にする
◉知って得する応用知識
応用01_スライド切り替えの演出を変更する
応用02_スライド1枚の時間を調整する
応用03_アニメーションを挿入する
応用04_動画を挿入する